高コレステロール血症の治療薬はスタチンという薬剤(リピトール、クレストール等の薬剤)が現在主に使用されています。
このスタチンを開発したのは、東京農工大の遠藤章先生で、1973年に青カビからコンパクチンという物質を発見し、これが改良されて現在全世界で毎日約4000万人に投与され、ペニシリンと並ぶ発見と言われるようにまでになりました。
遠藤先生は2008年にノーベル賞の登竜門といわれるラスカー賞を受賞されました。2009年のAmerican Heart Association(AHA)(米国心臓病学会)に私はposter発表があり、たまたま出席したのですが、遠藤先生の特別招待講演があり、聴講しました。スタチン開発までのmilestoneの講演でしたが、会場は満員で最後は全員総立ちのスタンディングオベーションが起きていました。
遠藤先生は2017年にも、もう一つのノーベル賞の登竜門と言われるカナダのガードナー賞を受賞されており、近い将来ノーベル賞を受賞されるのではないでしょうか。